2016年3月26日土曜日

ギターをもう一本買ってみようかな。

 僕が現在メインで使っているのはGibsonのFlying Vである。メインというか、マトモに使えるエレキギターはこれしか持っていない。ギターを始めた時からこれだったし、ライブも録音も全てこれ一本でやってきた。

 昔はヤングギターなんかを見ていても、僕が好きなギタリスト達はみんな「メインはこれ一本」と決めていた。たとえば、トニーアイオミであれば、このJay Deeとか。


 愛機に対する全幅の信頼ってやっぱり憧れるじゃないですか。自分もこのくらいボロボロになるまで弾きたいと思ってギター買うよね普通。
 橘高文彦だってどんなに煌びやかな衣装を着ていたってボロボロのフライングVを弾いている。マイケルシェンカーだってライブ中ブチ切れて破壊しなければ今も「4」って書いてあるフライングVを使っていたかもしれない。
 だけどそんな伝説のギタリスト達でさえ、最近は新しいシグネチュアモデルが出たり、最新鋭の楽器に持ち替えたりしている。やっぱり昔のギターは昔の音がするものだ。ロックをやっていて聴いた瞬間に迫力不足だと感じられたら勝負にならない。また、ヴィンテージ系の音を出すバンドでさえも、メンテナンスや録音の利便性から新しい楽器を使うことも多いだろう。
 
 僕に関して言えば、当然のことながらプロではないし、昔好きだったギタリストのように「俺はこれ一本」でいいと思ってやっている。これからもメインのギターを変えるつもりはない。
 しかしここで問題が起こった。それは、今さら気づいたのだが僕の顔や風体がどう見ても「フライングVではない」ということだ!
 全然「フライング」な要素がなく、どこもかしこも「V」ではない。困った。

 誤解のないように言っておくけれど、フライングVというのは形に目が行きがちだけれど、音こそが唯一無二のものだ。同じメーカーの他のギターを使ってもフライングVならではの音は出ない。僕もフライングVの音が好きだから使っているのだ。だけど、世間一般の認知から言ったら、



こうなんだよ!

 使っているだけで、「若気の至り」イメージ抜群。実際、駅で外国人に絡まれたり、自分のバンドでない他のイベントなどに持っていくと(コレしか無いからだが)、「昔はすげー音楽やってたんすか?」「髪さかだてて?」「メイクして?」
……うるせーーー!!!
となる。


 ギターをやっていると自分のバンド以外で、たとえば余興をやってくれとか、連れ合いと弾き語りで人前に出たりとか、そういうこともある。僕は人前に出るために練習をすればどんな曲であっても絶対自分にとって足しになるし、ステージ慣れにもなるので、そういう機会は大切にしたいと思っている。だけどその度にFlying Vのパブリックイメージに悩まされるのだ。

 何年か前のこと。連れ合いの同僚が自分のバンドにギタリストを探していて、頼まれてライブに出たことがある。はっきり言って全然いい曲だと思えなかったけれど、自分がギターソロを弾くんならその部分だけでもめっちゃいい曲にしてやる!と思って、速弾きとメロディを歌わせる部分を組み合わせたソロを作って練習に臨んだ。

 その時もまず、ギターを出した瞬間にお決まりの会話が始まったのだった。そして何度も合わせて、バンマスもOKですありがとうございます本番よろしく!みたいな感じだったので、ニコニコして帰った。
 しかし、家に帰ったら急にそのバンマスからメールが来たのだ。「あの…やっぱりギターソロがイメージと違うので、考え直してもらえます?」と。
 はて、どういうところがどう気に食わなかったんだ?と思ったのだが、「メロディのある曲なんで、あんまり激しい感じのソロはちょっと…」と言うのだ。
 まあ、そういうのって音楽やっていたらいくらでもあることだけども、ひとつ疑問があった。そのバンマスが練習のとき自分が大きな声で歌うのに夢中で、弾き語りもコード見ながら必死にやってたので、あんまりソロなんて聴いていなかったように思えたのだ。
 その時は録音機材なんて持っていなかったので、ギターソロを打ち込んでメールに添付し、「では、こんな感じでどうでしょう?」と送ってみた。さも考えて変えてみたフリをしたが、練習で弾いたのをまったく変えずに送ったのだった!
 すると、案の定「すごくメロディックでいいですね!本番これでお願いします!」と返信があった…。
 主張を通すタイプのバンマスさんだったので、そこで一歩引いたようには思えない。やはり自分が歌って弾くのに夢中でギターソロなんて聴いてないのに、「フライングVは激しい音を出すはず」というイメージだけで「激しいのはちょっと…」とリテイクを要求してきたのだった…。で、あとでソロだけ改めて聴いたら「メロディックで良い」とか言うのだ。
 別に怒りも湧いてこず、こりゃーあとでネタにしよう…くらいしか思わなかった。まあ、もう大人だからね。俺も丸くなったものだゼー。そのバンマスに対して別にじじいふざけんなよ!とか全然思わなかった。もう全然。


 そういうわけで、その頃からお呼ばれしたとき用に変形じゃないギターを持っておこうと思ったのだった。
 最初に買ってみたのは同じGibsonの赤いSGだった。人間椅子の和嶋慎治も使っているし、音もFlying Vに近い。


 しかし、メインギターでもないのにそんなにお金をかけなくてもいいやと思った僕は、ヤフオクに格安で出ていたものをさっさと落札して手に入れたのだった。
 出番が近かったので仕方なかったこともあるが、これが安物買いのなんとやらで、ひどいギターだった。
 ギターのキズ自体は大して多くないんだけど、ネックとボディの間に亀裂が入っていた。そして、ヘッドも折れかかって変な接着剤でつけたような跡があったのだ。あまりにもひどいので返品しようかとも思ったのだが、よく見ていると大して弾き込まれた様子もなく、何度も落としたか、叩きつけたりしないとヘッド&ネック折れなんてことにはならないと、なんだか可哀想になってきた。
 暴力を受けた楽器を保護したつもりになったのと、まあネック折れなんてマイケルシェンカーファンにとって見れば大したことないやと思い直した。

 そこで行きつけのリペア屋さんに修理を頼んだ。これは……大変な目に遭ったギターですねと言われたけれど、接着剤がトラスロッドのところまで流れ込んでいたのをきれいに取ってもらい、調整もしなおして、一応使えるギターになった。本当にヘッドをしっかり直したら4万円ほどかかるようで、そうすると手に入れた値段を超えるので、そこまでする必要はないか、セカンドギターだし…と思った。ところが…
 そのあと、しばらく弾いていたら何もしていないのにペグ(ヘッドについている弦を巻くネジ)がポロっと落ちた!
 もうやだ!まともなギターが欲しい!

 と、思ったのが今の時点である。ボロボロSGは一応、直そうと思ってペグも新しいのを買ってあるが、次にどこが壊れるか分からない。

 今のところセカンドギター候補として考えているのは、
 ・変形じゃないギター。できればストラトシェイプで、善良なイメージを与えるもの。
  (やだあの人、メタル!?と思われないことが重要)
 ・アーティストモデルではない。
  (ギターに特定のイメージがあるとロクなことがない)
 ・赤い
 ・メタルな音が出せる。
 
 と、まあこんなところである。ギターは赤いのがカッコいい。これはもう絶対。他の色とか買う気起こらない。
 そして、メタルな音が出せないとギターを弾く意味自体がない。なぜならハードロック/ヘヴィメタルはこの世で一番優れた音楽だから!他の奴は演(や)るが、俺は殺(や)る!
 どんなジャンル、どんな場面であろうがオーバードライブしたエレキギターの音が最高だということを知らしめてやろうと思います。
 あのバンマスじじい許さねえからなこの野郎!
 

(今回は口が悪くてすみませんでした…)

2016年3月20日日曜日

心に自信を呼び覚ますPV


 あるギターの教則本だか雑誌だかで、「あなたがステージで思い通り弾けないのは何故かというと、失敗を恐れる心があるからだ!」というのを目にしたことがある。当たり前だろうが!
 昔、じゃんぷるの最悪に面白くなかったコーナーで、「暮らしの便利帳」ってあったでしょう。「うきわには空気を入れると便利ですよ」とかそういうやつ。ギター講師だかプロだか知らないけど、あなたの言っていることは、じゃんぷるに投稿している小学生と同じレベルですよーだと言いたくなる。それに、悟ったような口ぶりで人の心の持ちように問題があるようなことを言ってるのはヤダよねぇ。

 失敗を恐れてばかりいる僕が、自信を持っていこう!というときに思い出すことが二つある。ひとつは、小学校時代の出来事である。
 六年生のころ、運動会の鼓笛隊にクラスから何人か選ばれることになった。早めに声変わりして音楽の授業が大嫌いだった僕だったが、なぜか音楽の先生のはからいで小太鼓に選ばれた。そして同じく音楽がニガテな友達の小泉君はグロッケンを担当することになった。毎日放課後に残って練習をしていたのだが、合奏になると小泉君の音は非常に小さかった。はたから見ていても顔がこわばっており、子ども心に「自分は小太鼓だから音階が無くてリラックスできるけど、間違った音を叩く可能性のあるグロッケンは可哀想だな」と思っていた。
 そんな時、音楽の先生(定年間近のおばあさん先生だったが、天空の城ラピュタのドーラのような迫力があった)は、小泉君のグロッケンを「ほれ、貸してみな」と言って取り上げた。何をするのかと思ったら、みんなに合奏をさせて、力一杯にたたき出した。そこまでだったら、お手本を見せる普通の指導なのかもしれない。その先生が変わっていたのは、小学生もずっこけるような「絶妙に間違った変な音」をわざと、しかも力の限りでかい音で叩いて、しかも平然とした顔をしていたところだ。
 ちょっとぐらい音を間違えようが気にするな、音が聞こえなかったら君がいる意味が無いんだから。堂々とやれ。
 …と、そんなことを言葉を使わず小学生に納得させてしまったのだ。ベテラン先生のノウハウの一つなのかもしれないが、がぜん勇気を出して叩き始めた小泉君を見ていたら、僕らにとっては魔法のようだった。

 さて、僕がもう一つ思い出すのは、昔から大好きなボーカリストのPVである。
 バンドで担当しているのはギターなので、本当は自信満々で弾いているギタリストの映像を見た方が良いのかもしれない。でも、なぜか僕にとっては超絶ギタリストのパフォーマンスより、歌の方がずっと勇気をもらえるのである。特に、以下のような条件がそろったボーカリストが良い。

 その1 俺の(私の)表現はこれだ!もうこれしかねえ!という迫力と「つぶしの効かなさ」がある。
 その2 誰にもマネできない、または誰にもマネしたいと思われないオリジナリティがある。
 その3 内面から満ち溢れてくる何かを外に向かってものすごい勢いで発散しているせいで、ちょっとおかしなことになっている。
 その4 歌詞と同じくらいに顔で語っちゃってる。

 さあ、音楽をやっている人もやっていない人も是非観て欲しい。きっと俺は俺らしくやっていこうと思えるはずだから。
 

Cathedral - Hopkins (Witchfinder General)

メタル部門:Cathedralのボーカリスト、リー・ドリアン。
クネクネした動きで一斉を風靡し、なぜか当時のメロデス勢のボーカルも相当影響を受けていた。メタルというジャンルは、たいていボーカリストは全身全霊で声を出し、とにかく一所懸命歌ってますよというのを仕草の中でも見せていくスタイルの人が多いと思う。しかし、彼の場合は声もアクションも合わせて一つの身体表現であり、それでバンドの世界観をあますことなく表現していると言えるだろう。
 見所は、魔女狩りの曲なのにイントロから超楽しそうに登場するところ。そして、3:33くらいの、ヒザ曲げジャンプして両手を内側から回すアクション。どうやったらこんなの思いつくんだろう。




Kate Bush - Wuthering Heights

女性ボーカル部門:我らが永遠のアイドル、ケイト・ブッシュ
ライブも凄まじいアクションだしPVもどれも素晴らしいんだけど、とりあえず一番有名なコレにした。まあアクションというか振り付けなんだけど、イントロでなんか変だぞと思わせておいて、フワーと立ち上がって、なんだこれは可愛くみせたいのか変に見せたいのかどっちなんだ!?と観る人をソワソワさせ、0:25で片ヒザが上がるあたりで、「あ…やっぱり変なんだ」と決定的になるのが素晴らしい。そして、0:35で目をカッと見開いて、だんだんこっちに寄ってくるのか!?こえー!となる辺りもいいですよね。
 そして、この目と口…。そうとう自信があって、自分のこと大好きで、と思う人もいるかもしれないけど違う。当時の彼女は自分の歌声に自信がなくて、だんだんとこういう、すっとんきょうな歌い方を脱して、後のアルバムではより自然な歌声になっていくのだ。振り付けに関しても、ステージ上で自由に動けないから、全部動きを決めておくためのものだという。この全身全霊のパフォーマンスが、自信のなさをカバーするものだというところも「失敗恐れ者」にとっては心強い。
 



The Rolling Stones - Start Me Up

男性ボーカル部門:ミック・ジャガー
 疑問に思うのは、ミック・ジャガーのアクションが何の影響を受けていて、何をどうしようと思ったらこうなるのか、ということである。
 コスチュームもすごい。なんなのこれ、紫の…レオタード!?イントロからビシっとポーズをとって、それが全然カッコよくなくて、そして前に一歩二歩と進んでくるのか!?なんだその不審な動きは!?
 この人はもう、すべての動きがキレてるもんなぁ。あと、もうこの顔で正面向いた瞬間に反則みたいなもんだ…。この曲は80年代だから彼も30代後半だけど、なんて落ち着きのなさだろう。多動としか言いようが無いよね。

 これらを観ていたら、たとえば僕がライブで1音はずして、うわー何やってんだ大事な音を、みんなにきっと下手だって思われる…とか、あれだけ練習したのに…とか、目の前にお客さんがいて演奏している最中にそんなこと思っちゃってるのがいかにクダラナイことかと分かる。自分が一番好きな音楽を、一番好みの音色で、自由な音量でやっているんだから、その間くらい好きなようにやったらいいんだよね。



2015年12月30日水曜日

スターウォーズはやっぱり最高だぜ。(ネタバレなし)


 映画が好きだというと「どの映画が一番好き?」とすごく難しい質問をされて困ることがある。いつの頃からか、もうめんどくさいので「スターウォーズ!」と答えるようにしてきた。それなりに話も弾むし。
 だけど、よくよく考えてみると本当に一番好きな映画はスターウォーズなんじゃないかと思えてくる。

 僕は77年生まれなんだけど、スターウォーズを全作映画館で観ている。というのは、父が「自分が観たいから」という理由で、幼少期の僕を預かりつつ映画館に連れて行っていたのだ。(…と、大きくなってから父に聞いた。)
 ただ、1作目はもちろん全く物心ついていなくて(もしかしたらぐっすり寝ていたのかもしれない)、全然覚えていない。
 2作目は3歳。めちゃくちゃ怖がって、映画館の一番後ろから泣きながら観て、何度も出たり入ったりしたのをよく覚えている。
 そして6歳のころ観た3作目。もう全身の細胞がグラングラン揺さぶられるような気分で劇場を出て、買ってもらったパンフレットを毎日ボロボロになるまで眺めたものだった。ビブ・フォーチュナとかアクバー提督とか、細かい宇宙人の名前だけでなく、ヨーダはフランク・オズ、オビワンはアレック・ギネス…なんて6歳の子どもが俳優の名前を覚え始めてしまった。
 そして隣に住んでいた友達に「スターウォーズすげえんだよ!」と興奮して語って全然理解してもらえず、挙げ句の果てには「他の宇宙人は気持ち悪いけどこれはカワイイよね。イヌみたいで」とか言われ、ばかやろう何がイヌだ!イウォークだぞ…とやさぐれていたのだった。
 人間、覚えても何の得にもならないことを記憶したり、好きなものが友達に理解されなかったりというのがその後の人生にパワーを与えるものだ。僕にとって最初の経験はスターウォーズだった。

 ところで、エピソード1が公開される少し前に、テレビに「スターウォーズ好きの芸能人」として武田真治が出ていた。
 ファンの熱狂を伝えるニュース番組だったんだけど、その中で女子アナに「どんなところがスターウォーズの魅力ですか?」と聞かれ、彼は自分で集めたグッズに囲まれながら、「…だって、面白いじゃないですか!」と答えていた。
 この答えにはすごく共感した。僕もスターウォーズがなぜ好きかと聞かれたなら「カッコよくて面白いから!」と答えるだろう。

 そんなスターウォーズの最新作が公開された。もともと休みが少ない仕事をしていることもあるが、休日は長女と遊ぶことが決定しているため、観に行くのはとても難しい。一緒にお風呂に入りながら何度も「お父さんがものすごく好きな映画だから観に行かせてほしい」とか「一緒に観に行こうか」と説得していたのだが、「だめにきまってるでしょう」とのことであった。

 しかし先日、ついに「仕事」とウソをついて観に行ってしまった。(数えてみたら今年3回目の自由時間であった)
 映画の出来は、何かいろいろ言う人はいるかもしれないけれど、最高だった。なぜなら、スターウォーズだから。
 ルーカスが作ってないとか配給が変わったとかそんなのどうでもいい。ミレニアムファルコンが飛んでライトセーバーが光るんだから。僕は上映中3回泣いた。
 

 さて、このブログは楽しみにしている人がいるのに映画の内容を語るほど野暮ではないのだが、いまものすごくスターウォーズを語りたい。どうするか、では映画以外のことを話そう。
 今日僕が言いたいのは、スターウォーズのグッズについてだ。

 プリクエル時代とはうってかわって、恐ろしいほどにスターウォーズグッズが作られるようになった。
 しかし、これだけ数が出ているのに「これはいい!買おう!」と思えるものはとても少ない。特にアパレル関係。
 さりげないデザインのものも、派手なものも良くない。そして、今風のものも、レトロな雰囲気にしているものも良くない。本当にスターウォーズが好きな人が作っているとは思えない。



 これはBEAMSのスウェットだが、チャンピオンのロゴもついているあたりがいかにもBEAMS。ダメだと思う。



 これはX-GIRL。うーん…プリントだけレトロ感があってもTシャツのシルエットは今風だし(当たり前だけど)、なんか中途半端。そもそもこんな若い女の子がスターウォーズの服着ねーよ!まあ、そう言ってしまったらおしまいだが。

 

 しかし、これは良い!ほしい!…なぜこの人選!?良すぎ!


 そういえば、数年前にギャルソンシャツで作られたコレは大喜びで買ってしまったのだった。

 こう考えてみると分かったことがある。僕はスターウォーズグッズにカッコ良さを求めていない。どこかにダサさが残っていてほしい。


 これも数年前に買ったものだけど、スターウォーズのレシピ集。いい感じにダサい。内容は「Yoda Soda」という緑色の飲み物とか、「Obi=Wan Kebab」とか、バカなものばかり。本自体を置いておくだけでインテリアとしてもおすすめなダサさ加減。グッズはぜひこうあってほしい。

 しかし、いくらダサくてもこれはダメだ!この前見かけて仰天したよ…


 ダークサイドモナカ!…おいおい、いいかげんにしてくれ!おいしかったけど。
 ライトサイドは何か?雪見だいふくか?

 やっぱり、ダサくてもそれは単なるウケ狙いだけでなく、ウケを狙うとしても本気で作っているのでないと。

 では、フォースの覚醒の劇場で見かけたこれはどうか。

 あまりのインパクトに写真を撮ってしまったがガラスケースの中にあったので鮮明でなくて申し訳ない。
 

 その顔はどうなんだ…。アマゾンとかで日本製のフィギュアにこっぴどいレビューしている人が見たら卒倒するぞ。


 めちゃいい人そう。ジェダイというより農家の好青年だ。
 ちゃんと作ろうとしたけど結果的にひどい物になった感があって良い。

 まあ、その路線で…と思い出してみたら、やっぱりこれには勝てないよな。


 サソリベイダーという、すばらしいネーミング。そして「オレサマ」。
 
 今後も続くスターウォーズシリーズ。次作は2年後と言われているけれど、グッズの動向もしっかりチェックしていきたい。ダサいものはすかさずゲットだ!


 web拍手のお返事〜
 「大昔にパラメキア帝国さんの音楽を聴いていたものです。題名のない音楽会のゲーム音楽特集で、ふと昔聞いていたことを思い出して検索してみたら、こちらのサイトがhitして、懐かしい思いで試聴聞かせて頂きました。やっぱりここの音の格好良さが好きです。新作CDも出るのでしょうか、楽しみにしています!」

<ありがとうございます。題名のない音楽会は僕も観ました。ファイナルファンタジーはまさかのリコーダー合奏。そして植松伸夫氏の「ゲーム音楽はみんなで演奏する時代になる」という言葉は印象的でした。
 音楽の教科書に愛のテーマやエイトメロディーズが載った時は驚きましたが、今はゲーム音楽のオーケストラとか吹奏楽団とかどんどんできて、時代は変わってきたなという印象です。ゲーム音楽を聴いて育ってきた世代が大人になって、時間やお金や、その他の余裕ができて…というタイミングもあるのかもしれません。
 ただ、この流れがこの後長く続いていくのかどうかと考えると、それは分かりませんよね。たとえば仕事が忙しくなったり、結婚して子どもができたり、一緒にやる仲間がいなくなったり……。一度活動を休んでみた実感としても、休んだり辞めたりの原因っていくらでもあるような気がします。
 だからこそ僕らは今やろうと思っているし、これからも続けようと思っているんですけどね。(まあ、昔から空気読まないでやってきているので、時代の流れに関係なく好きなようにやっていくだけですが…)
 思い出してもらえるのは本当にありがたいことです。活動休止したのも気持ちが切れたからとかやる気がなくなったからではないので、自分の気持ちとしてはほとんど変わっていません。以前と変わったかどうかということって、自分達では全然わからないことです。うまい下手とか、技術が進んでいるかどうかによる違いも、それが作品としての評価に直結するわけではありません。
 だから以前にやっていた時の気持ちが、いま作っているものの中にあると思ってもらえるとしたら、とても嬉しいです。CD制作もがんばります!
 

2015年11月7日土曜日

アルバム1枚通して聴けるCDって…

 次のCDを作ろうというんで、選曲に迷っている。
 まあ基本的には自分の好きな曲をやればいいのだ。だけどやっぱり作るからには手に取った人が気に入ってくれるものにしたい。カーステレオでもiphoneでもなんでもいいから、とにかく通しで聴いてもらえるものにしたいのだ。
 では、自分が通しで聴くようなアルバムって、どんなものだろうと考えてみた。

 音楽の記録媒体が、おおまかに言ってレコード、カセットテープ、CD、mp3と流れてきたとして、僕らはちょうど全てを体感している世代に当たると思う。(ただし、アナログ盤の扱いは難しいので子ども時代の僕などは家にあったレコードプレイヤーをあまり触らせてもらえなかったけれど)
 メディアが小さく軽くなるにつれて、アルバムを買ったとしても好きな曲だけ聴くようになり、「通し」で聴くことは少なくなる。テープは早送りできて、CDは曲をスキップできて、mp3は好きな曲だけ持ち運べるんだから、そりゃそーなる。

 しかし、時間さえ許せばやっぱりアルバムは一枚通しで聴きたいものだ。なぜそんな当たり前のことを今さら書くかというと、最近のCDの多くに不満があるからだ。
 「シングルカットできるようなキャッチーな曲とおまけみたいな気の抜けた曲とがハッキリ分かれているようなアルバム」と、「うちのは全曲シングルカットできるぜ全部聴いてくれよな!」というアルバムがあるけれど、僕はそのどちらも1枚通して聴く気になれない。

 前者は、あまりにも「おまけ曲」がダメ過ぎる。誰も好きなアーティストがあからさまに手抜きしてるのなんて見たくないでしょう。
 そして後者に関しては、1枚聴いたあとに何の感懐も湧かないのだ。すごく一所懸命作っているのに悪い気もするんだけど、1枚聴いたからには「あー……終わった」という、映画のスタッフロールを観ているような感覚がほしい。

 例を挙げると、Within Temptationというバンドがあって昔から好きなんだけど、最新作は正当に進化していてサウンドもめちゃくちゃ良くなり、曲の粒も過去最高に揃っている。でもまったく聴く気がしない。一体なぜだ…
 ジャンプ黄金期の連載でたとえると、ドラゴンボールにスラムダンク、幽遊白書、ろくでなしブルース…とあって、でもボンボン坂高校とかアウターゾーンは必要だよな…っていうの、あるじゃないですか。(余計わかりにくいか)

 どんなアルバムが「1枚通して聴ける」のか、それは「流れ」と「起伏」だと思う。世に言う「名盤」というやつは、その辺りが他のCDと圧倒的に違う。
 最後に長めの曲が入っていればなお良い。
 メタルのアルバムで意欲作みたいなのは、「最後が長い曲」率が異様に高い。そして、いろんな要素をぐっちゃぐちゃに混ぜ込んで冗長になっちゃってる率も非常に高い。ライブでもその長い曲はほとんどやらなかったりして、本当に君たちこの曲を自信もって世に出したのかと言いたくなる。

 こうなると、要するにコンセプトアルバムがいいんでしょうということになる。


 中学生のころにサージェントパーズを死ぬほど聴いて、もう初恋の人を忘れられずにいつまでも面影を追い求めているようなものだ。格ゲーの洗礼を受けた人はいつまでも春麗が好きでしょう。実世界でもつり目の子ってすごくかわいいと思うじゃないですかそうでしょう。

 話を戻そう。確かにコンセプトアルバムは良いものが多いんだけど、全てのCDがコンセプトアルバムになるべしとは思わない。1枚聴くのが重いからだ。筋肉少女帯の「レティクル座妄想」は最高だけど、毎日それだけ聴きたいわけではない。「猫とテブクロ」も聴きたいし、「エリーゼのために」を聴きたいこともある。
 それに一回聴き始めたら全部聴かなきゃいけない気にもなる。1曲だけ聞こうという気にはならない。ふつう、redを聴いたらstarlessまで聴くでしょう。

 というわけで、今回のブログでは、「コンセプトアルバム」というほどコンセプトがあるわけではないんだけど、「流れ」と「起伏」があるために1枚を通して聴いている大好きなアルバムをいくつか紹介したいと思う。

 1 ハードロック編 Taken by force / Scorpions

 1978年発表の5thアルバム。墓場みたいな神聖な場所で撃ち合いを!みたいな理由で発禁になったジャケット。
 1曲目のSteamrock FeverがコンパクトなSEから始まるのが、うまく世界に引き込みつつ肩肘張らない感じで好き。この曲とHe's A Woman - She's A Manみたいな、どキャッチーな曲を最初とラスト前に持ってくるのは配置としてベストだと思う。2曲目がうってかわって深刻で、泣けて燃えるWe'll Burn The Skyでしょ。ウリ・ロート節のI've Got To Be Freeが良い変化球になりつつ、The Riot Of Your Timeで再びうぉぉ!となって、ネオクラの歴史をたどったら避けて通れない永遠の名曲The Sails Of Charon。
 最後のBorn To Touch Your Feelingsは感動的なバラード。やっぱり最後の曲って、この1曲のために今までの全部がありましたというくらいの迫力が欲しい。これ、ドイツで発売されたロックのアルバムなのに、曲の途中でいきなり日本語のナレーションが入るんだよ。
「ぼくは全てを、みんなに与え、君の心の歌になるために、音の精から生まれた。目を閉じてごらん。そしたら僕は、君の心に入り、春のように 君を目覚めさせてみよう。だって僕は、君の心に触れるために生まれたんだから」
 とにかくヨーロッパ産ハードロックの全てが入っていると言える名盤だと思う。


 2 プログレ編 カルメン・マキ&OZ / カルメン・マキ&OZ

 1975年の作品。プログレはコンセプトアルバム率が高いので、どれを選ぶか迷ってしまったけれど、単純に聴いた回数で言えばこのアルバムが群を抜いている。
 ファミコン世代の僕は親がフォーク世代。だから小さいころからフォークソングが基本にあって、音楽も詩もフォークの空気感というものが自分の心にしっくり来るんだと思う。このアルバムは、フォーク、ブルース、ハードロック、プログレを混ぜて日本の叙情性で彩り、それぞれがバランス良く出てきている奇跡のバランス感を持った音像だ思う。
 「午前1時のスケッチ」というシングルカット曲があって、そこにこのバンドの音が集約されているわけだけど、なおかつその先に日本ロック史上最高峰とも言える一曲「私は風」がある。
 「私は風」はyoutubeとかでも聴けるんだけど、これだけ聴いても仕方ない気がする。ボーカリストにとっては挑戦したい曲になるのだろう。寺田恵子も中森明菜もカバーしていて、二人とも超本気でやっていてとても良い。しかし、アルバムの他の曲があってこそ更に輝く曲だと思う。僕は元気のない時に聴きたい曲といったらまずこれを思い浮かべる。生きづらさを感じている老若男女すべてに聴いて欲しい曲だなぁ。


 3 メタル編 Gothic Kabbalah / Therion


  なぜTherion !?と思うかもしれないが、このアルバムすごいんだよ。思えばアルバム『Theli』が1996年に出て、なんじゃこりゃー!となったわけです。メタルバンドなのに、ボーカルが荘厳なコーラス隊ということで、こういう変な音楽待ってたよ!って思うじゃないですか。
 でも、聴いてみたら肝心のアレンジが異様にダサくて、期待していたものというよりも、「うんうん、気持ちはわかるよ。俺、これも好きだよ。ダサいところが」みたいな、キャンプ精神をもって愛されるバンドがTherionでした。
 コンセプトに惚れ込んでいるためにアルバムを買うけれど、買うごとに期待して、「うわー、今回もどの曲も満遍なくダセー!金かやせー!」……「でも好き」みたいな、メタルファンならではの心境です。(わかってもらえますよね)
 それが、このGothic Kabbalahはすごい。なにしろ、Therionのくせに本気でかっこいい。あのダサバンドが奇跡を起こしやがった!
 ただ、CD二枚組なのでどうせリーダーのクリストフェルが気合入れすぎて冗長なアルバム作ったんだろうな、洋盤でてないし日本盤高いし…と思ってしばらく買ってなかったのです。本当に後悔した。このアルバムの前から加入した元イングヴェイバンドのマッツレヴィンと、スノーウィ・ショウという二人のボーカルが良かったんだろうと思う。まず、曲が過去最高に良い。
 まず一曲目、これはダサい。我慢して聴いてくれ。いつものTherionです。
2曲目からはメロディ、テクニック、起伏に富んだアレンジともう一曲たりとも外すことなく最高すぎ。魔法にかかったような素晴らしい音像。
 そしてCD二枚目。惜しいけどダサい。ほぼいつものTherion。
 ということで、2枚組のうち1枚目だけが全ての音楽ファンにおすすめできる内容。Therionというバンドが11枚もCD出してきて、こんなにすごいアルバムを2枚組のうち1枚だけでも出したということがすばらしい。なお、このあとにもまだアルバムは出ているが、魔法はもう解けてしまった。


 というわけで、メタル編だけ文句ばかり書いたのでTherion大好きな人がたくさんいたらこのブログ炎上するかもしれないけど、まあそんなにたくさんいないだろう。
 特にこの三枚のアルバムが人生最高というわけではなく、思いついた順に書きました。
Kate Bushとか筋肉少女帯の1枚通して聴けるアルバム、とかはまた他の機会に考えたい。
 そういえばゲームミュージックのCDで一枚通して聴ける流れのあるアルバムってなんだろうな…。映画も含めてサントラって好きな曲ばかり聴いてしまうような気がするけど、それもまた考えてみようっと。

 パラメキア帝国のCDを作る時は、やっぱりゲームのオープニングで使われている曲から入って、最後にラスボス曲〜エンディング曲みたいにすると流れができるわけだけど、いつもそれでは芸が無い。いつかは他のことにも挑戦してみたい。
 特に最後の曲に何を持ってくるかで印象が全然変わってくるけれど、次のCDにも何を入れるか迷い中。悲惨な感じに終わるアルバムは自分の性質上作れないと思うので、あー楽しかった…とか、よーし明日もがんばるぞ!みたいな感じの残る曲を選びたいな。



 web拍手のお返事

・バトル曲ではないのですがFF7のオープニング~爆破ミッションとかFF9のハンターチャンスとかいかがでしょうか。両方とも独特のリズム感が好みです。

 <こんな閑散としたホームページおよびブログにメッセージをいただきありがとうございます。そしてお返事遅れてすみません。もしかして若い方ですか!?だってプレステなんてすごく新しいハードじゃないですか。
 …というのは冗談として、僕らは新しくてもスーファミくらいまでの曲をやってきましたが、実はペルソナ3や4の曲とか、ニーアの曲とかも好きなのでいつかやってみたいと思っているんです。
 挙げられている曲も二曲ともすごく好きです。確かにリズムが違うと曲調にもバラエティが出てくるし、僕らのようなロック編成を基調としつつメロディがギターというバンドではそういう曲で変化をつけるのが良いと思います。他の曲との兼ね合いも含めて、考えてみようと思います。ありがとうございます。
 やるとなるとオーケストラの音、たとえばFF7オープニングのメロディがホルンでバーンと入ってくるところとか、ただ他のロック楽器に置き換えるだけではヘボくなると思うので、そのあたりが思案のしどころかなと思います。
 余談ですが、FF9は「独りじゃない」も、ものすごく好きな曲です。


・サイト先日みつけました。復活おめでとうございます。サイト見てもよくわからなかったのですがすでに新CDを一枚出されてさらに後日新しく出されるという理解でいいですか?だとしたら両方聴きたいです。コミックマーケットに行かないと無理ですか?

 <ありがとうございます。以前に聴いてくださっていた方でしょうか。なら今回のCDなんて郵送でお送りしたいぐらいのところなんですけど、このご時世に住所をお聞きして、みたいなのもちょっとな…というのはあると思います。
 今後もいろいろなイベントには顔を出していきたいと思うのですが、今のところ「ゲーム探偵団」という関西にあるレトロゲームショップにCDを置かせてもらっていますので、そちらを利用していただくのが早いかなと思います。メール便で送ってもらえるみたいです。
(ただ、送料とか手数料がCDの定価を超えてしまうのが何だか…という感じなので、もしお近くならおもしろいお店のようですし、店舗に行ってみるのがいいかもしれません)
 http://www.game-tanteidan.com/eshopdo/refer/refer.php?sid=ns90262&cid=0&scid=&mcid=&me=&vmode=&view_id=198020754000
  しかし、自分で言うのもなんですがよく僕らのこと覚えてましたねぇ&よくこのホームページをよく見つけられたものですね。いま聴いてくださっている方は昔の活動中とはかなり違うようなのですが、前に聴いてくださっていた方もいつかどこかでまたお会いして、聴いてくれたらなーと思っています。

2015年9月27日日曜日

バンドの次なる予定

 ベースとドラムがいない状態なので本格的にとは言えないけれど、一応今の形でバンド活動再開してから、1枚のCDを作り1度ライブを行った。
 昨年12月に作ったCDの方は、結局のところ過去のどのアルバムよりも多くの枚数が人の手に渡っている。今までのパラメキア帝国のCDに比べると有名な曲が少ないし曲調も深刻だけど、自分のやりたいことは沢山できたので、今更ながら作れてよかったなぁと思っている。
 また、ライブの方は復活したよというお披露目と「なるべく緊張しない」というはっきりした目的があったので、まあ色々トラブルはあったけども、やった甲斐はあったと思う。

 で、次の活動はどうしようかなと考えている。
 ライブというのは間を空けずにどんどんやっていかないと上手くならないんだけど、引っかかることが二つある。やはりベースとドラムがいないので、やるにしてもまた打ち込みに合わせることになる。ベースとかドラムをやっている友達なんていないので、というか、友達自体が少ないこともあり…誰かにやってもらえる可能性は少ない。

 もうひとつは、娘ふたりがまだ小さいことである。前回のライブに関しても、夫婦の趣味のために誰かに子どもを預けるということがどうしてもできず、メンバー全員で合わせるのは本番の一発勝負という形になった。
 そりゃ「全ての時間とエネルギーを子どもに捧げます」なんて親よりも、自分の楽しいこともバランスよく取り入れて、余裕を持って子どもを育てた方がいいんだろう。しかし、僕にとっては子どもと遊ぶのは大きな楽しみであって、なおかつ生きる意味にもなっているので、どうしてもその時間を削れない。動物園や公園に行ったり、映画を観たり、一緒に絵を描いたりプラ板を焼いたりしていると体の芯から幸せが湧き出てくるんですよ。
 だから、もう少し娘が大きくなって一人でも楽しいことを発見したり、僕が一緒にいなくてもキレなくなってからライブをすることにしたいと今は思っている。

 そんなわけでメンバーにも相談のうえ、次の活動はCD作りということにした。

 思い返してみると、前のCD(Push Start My Heart)は、実は途中までCDにしようと思っていなかった。なんとなく久しぶりに録音でもやってみるかーと夜更かししてギターを弾いてみたら、けっこういい感じでできたのだ。
 家で大型アンプを鳴らすのもサイレントボックスとアッテネータのおかげでできるようになった。また、全然ミックスとマスタリングの腕がない僕がやったものをボブがきれいに直して、音質も以前よりずっと聴きやすいものにしてくれた。じゃあ、もう一曲…と続けていって、これって一枚CDができるのでは…?という流れになったのだ。今聴くと、自分の好きな曲がたくさん入っているのはいいけれど、主に選曲や曲調の面で、もう一考できたのでは、と思うのである。

 次作るCDでは好きな曲を好きな順に編曲・録音という形にしようとは思っていない。先に曲決めをして、きちんとアルバム1枚の流れを考えて作るようにしたい。そして、前のアルバムは手にとってくれた人にさえ「ほとんど知ってる曲がなかった」と言われたので、もっと有名な曲も入れたい。
 そう思って、春にライブが終わってから、あーでもないこーでもないと考えていた。このバンドの選曲は、ライブにしろCDにしろ、ほぼ僕一人でやってきたのだった。
 実は、パラメキア帝国のメンバーって、てまりんもボブも、「人のこと考えていない」部類だ。あの人らときたらポップでキャッチーな曲やら、一緒に盛り上がろうぜというアルバムは一切聴かない。アーティスト然とした音楽というか、これが俺の表現だというものに魅力を感じているように少なくとも僕からは見える。だから、彼らに助言を求めても「いいと思うよ。君が思う通りで」という反応が返ってくるに違いない。今までの長い付き合いからきっとそうなる。

 こうして、叩き台と言える曲たちと、アルバムの流れができあがった。(叩くのも自分一人なのが寂しいのだが…)
 今考えてみると、前のCDの1曲目、サガフロの「旅の幕あけ」はちょっと絡みづらかったかもしれない。イトケン曲って、これとアセルスかよ…バトル曲無いのかよ、みたいな。
 だから今回の1曲目は超がつくほどメジャーな曲、かつワクワクする曲にした。
 ファザナドゥのパスワード画面、「いのりのことば」だー!
 …超はつくけど、マル超シリーズの超だ。もう、これだけは他の曲に変える気がしない。これしかない。

 実は一曲すでにアレンジが仕上がっている(終わりの部分の再検討だけが残っているが)。
 時間をかけて作れたので、編曲はかなり練れたと思う。そしてCDを作るんだから、全部これくらいの完成度にしたいと思っている。
 ただ、できあがったのは悲しくて重苦しいバラードである。1曲目が「いのりのことば」だと、かなりシリアスで重いCDになりそうな予感がする。
 今ならまだ間に合うので、これを読んでいる人でバトル曲は何にした方がいいよとか、これやってみればというご意見があればコメント欄かweb拍手で聞かせてください。(下の「◯件のコメント:」というのを押せば匿名でもコメント書けますので。)今のレトロゲーマーの人がどんな曲を聴きたいのか僕は全然把握できていません。

 このままだとタイトルも「くやんでは なりません」とかになって、かける度に重い気持ちにさせるアルバムになってしまうので…

  
 P.S.
 web拍手のお返事ー(遅くてごめんなさい)

「前に買ったCDをなくしてしまったので、また買うことはできませんか。たしか、しんでしまうとはなにごとかというタイトルです。」
 ありがとうございます。で……ほんとに申し訳ないのですが、以前のCDを聴くと口から人魂が出そうになるので、今は再販を考えていないのです。(また、三枚目のCDに関しては、探しているのですが音源自体が自分の手元にありません。)何人かの方から声をかけてもらっているのですが、若気の至りとか何かそういうので済まされないので…。その時の収録曲の、サルーインをこの前のライブでやったりしているので、いつかまたライブでとか、再録とか、そういう形でやりたいと思っています。

2015年7月12日日曜日

上がり症をどうやったら克服できるのか問題

 娘と遊んでいる時と仕事をしている時以外は、ほとんど「人前で楽器を弾いても上がらないようにしたい」ということばかり考えている。別に音楽で食っているわけでも、頻繁にライブをしているわけでもないけれど。
 やりたいことと実現性の間にギャップがありすぎるのだ。異常に上がるせいで。

 スタジオで練習している時に録音したものと、本番の違いとかもうヤバすぎる。というか、冷静に録音を聴き比べるまでもなく、本番で弾いている自分の頭の中がぐっちゃぐちゃで、指なんか全然回らないのである。みんなそんなもんだとか、場数を踏めば大丈夫とか思えればラクなのかもしれない。今の僕の場合は、
「ライブをやりたい→どんな曲をやろう→ワクワクしてきた→でもどうせいくら練習しても緊張でぐっちゃぐちゃになるんだろうな…」
という、遠足に行く前日の小学生が、まだリュックサックにおやつを詰めている時点なのに、山登りの最中でズッコケて斜面から滑り落ちて、好きな女の子の前でズボンに穴が空くのを想像しているようなもんなのだ。どうしたらいいんだ!
 
 どうにかするカギは、ここにあるんじゃあないかと考えている。
 

 そう、フーターズである。チアリーダーみたいなすげー派手な女性たちが店員をやっているスポーツバーで、その店員さん達がときどき歌い踊るという…。

 先日、保育園のお父さんたちの飲み会に行ったら、どの人もキャバクラとか何かの話をしていた。地名を出して、あの辺の店はどうのこうのと言うのである。
 その中でフーターズの名前が出てきた。あそこはすげーと店に響き渡るようなでかい声で話し、みんなゲラゲラと笑っている。
 え?僕はそういう時どうしてるかって?黙ってますよもちろん。無表情で炭酸水を飲みながら。
 
 「六本木にある(店名わすれた)の、ピザの切り方がすげえんですよ。頼むと店員さんが切ってくれるんだけど、、、こう、胸が空いてる服だから、『だっちゅーの』みたいな、そんな姿勢で…」
 「だっちゅーの」って言ったぞこの人……
 目の前にいるお父さん達はみんな同い年くらいだけど、同じ時代を過ごしてきたとは到底思えない。

 自分にはこういった「世慣れている感」がないと思う。
 しかし、中学生の頃くらいから巻き戻してみると、当時もそうだったかもしれない。なぜか男友達の中にはクラスの女子と気軽に話せる、というか、たまに身体に接触したりしていても平気なやつとか、女子が髪を切ったことについて気軽になんか言ったりできる奴がいたものだ。そいつらは早めに彼女ができたり、デートに行ったりしていて、余裕綽々の人生を送っているように見えた。
 今の僕は結婚をしているので彼女はいらないが、あの「世慣れ感」が無いことがいけないんじゃないのか。

 つまり、フーターズに行かないから楽器を練習してもうまくならないんじゃないのか!

 人間には何事も経験が必要なんだ。そうやっていくつもの難関を乗り越えてきたじゃないか。
 初めて対戦台にコインを入れたときは、ソニックブーム一発も出さないで負けていた。あんだけ千本ノックしてスクリュー出せるようになったのに、対戦ではぜんぶ後ろジャンプ中パンチになった。それを何度も経験積んで、ちゃんと格ゲーできるようになったじゃないか。
 服を買いに行く時だって、中学生のころはジーパン切ってもらうのも緊張したけど、別に今はギャルソンの店員さんと小一時間話していても平気になったよなそういえば。
 フーターズみたいな店に行っても下を向いて固まっていたり、目が泳いだりしなくなれば、もっと堂々と人生を送れる気がする。そして、いざ楽器を手に取った時、チョーキングのピッチとかズレたってそれがどうしたという顔して弾き続けられるんだ。きっと。
 よし、ボブでも連れて行ってみよう、そして仕事の飲み会とかで、でかい声で話すんだ。そういう話になった時に、いかにもそういう店に行き慣れてるみたいな、あんなの大したことないみたいな感じで自然に。
 
 で、実際どこにあるんだろう。六本木とか赤坂とかその辺か?…と、サイトを開いて店舗情報を見てみた。そこには店の様子や店員さんの写真が…。
 
 いや、無理。なんかタンクトップにホットパンツとか着てる。無理。
 ここに入ったら、いや仮に入れたらだけど、テーブルの上のフライドポテトを凝視しながら冷や汗を流し、自分の膝に爪を立てて固まるだけだ。
 なんでこんな店に入って保育園のお父さんたちは平気なんだ。やっぱり僕の人生を巻き戻して、小学生の頃からチェッカーズを聴いて、中学生の頃に東京ラブストーリーを観ないとダメなのか。

 キャバクラに行く費用がどのくらいかかるのか、行ったことがないから分からない。しかし、その分のお金をもらえるとしても行きたくない。手術するより嫌だ。別に体に悪いところないけど。
 だれかフーターズにもキャバクラにも行かずにギター上手くなる方法教えてください!




2015年5月31日日曜日

ゲー音部vsパラメキア帝国にご来場ありがとうございました。

 家に帰ってブログを書くまでがライブだからねとメンバーに言われていたにもかかわらず、1週間も遅れてしまいました。
 改めてゲー音部のみなさん、当日来場してくださった皆さん、ありがとうございました。

 今回はドラムとベースがいない3人の編成とはいえ、このバンドにとっては10年ぶりのライブということになる。来ているお客さんの目当てはゲー音部の演奏なので、僕らにそこで何ができるかと言ったら、中途半端になったりせずに、このバンドらしい音を出すことだ。

 実は、以前「ゲーム音楽のメタルアレンジバンド」と呼ばれるのが嫌だった時期がある。
「メタルアレンジ」って、常にツーバスが鳴っていて原曲を倍のテンポにしてあったり、ギターのバッキングがパワーコードとルートの刻みだけ、さらに頻繁にメタルの有名バンドの「引用」が入るというイメージがあった。つまり、ANIMETALの手法である。
 特に大げさな言い方ではないと思う。だって巷にあふれる「メタルアレンジ」と言われるものの大半がそうだったんだから。

 それが悪いというのではない。だって僕もANIMETALはすごく楽しんで聴いたし、メンバーも他のバンドをやっていた頃から大好きなアーティストだ。
 ただ僕は、メタルというのはディストーションギターとツーバスではなく、各自の楽器を「ギリギリまで無理して弾く精神」と、「俺の生き様はこれしかねぇ」という暑苦しさだと思っている。だから、昔はメタルと言われて、聴く前から「こういうやつでしょ」と判断されるのが嫌だった。しかし今は、どう聴かれるか、どう受け取られるかでオタオタしていたら、そんなバンドはダメだと思う。
 そんなわけで今回は変化球ではなく直球で、うちのバンドはこうですよという選曲とアレンジにした。


 当日の朝は9時半に川口の市民ホールフレンディアに着き、ゲー音部首魁の麺さんにあいさつをしたあと、駐車場と会場を機材運びのためにボブと2人で4往復した。モニタースピーカーとスタンド、ミキサー、パソコン、てまりんが弾くキーボードやそのスタンド、マイクスタンド、自分の楽器とエフェクター、ケーブルたくさん、売り物のCDなどなど、とにかく荷物が多かったのだ。

 そうこうしていると、あっという間に開場時刻になってしまった。ゲー音部の皆さんが音出しやリハをやるのかなと思ったら、そんな時間は無さそうであった。
 間借りしている僕らがリハをバッチリやらせてもらうわけにもいかなく、その場で一応音が出るかだけを確認した。ちょっとしか曲をやらないわけだし、本番でやる曲を今やってもなぁ…と思い、適当にTo Make the End of Battleをボブと合わせていたら、どこからかキーボードで合いの手を入れる音が…。
 さば夫さんだー!

 しかもキーボードでなくてピアニカみたいなやつだ!カッコいい!うちは夫婦でさば夫さんファンなのでとても嬉しかった。他にもその場でサイバーコア(PCエンジンの昆虫シューティング)の1面の曲を弾いてもらえたりして、ああ、ゲー音部とのライブなんだ!という気持ちが高まってきたのであった。

 当日はゲー音部の第1部 → 第2部 → パラメキア帝国 → ゲー音部vsパラメキア帝国 という流れになった。すごく良い時間に配置してもらえて、間借りの分際でとても恐れ多い。

 ギタリストのろみさんや、トランペットの方が持参したステッカーをすぐさま楽器に貼ってくれていて、とてもうれしかった。
 

 このステッカーは職場に絵が上手な人がいて、ちょっと頼んだらこんなに素敵なものを描いてくれたのだ。「ファミコンですか……おばあちゃんちにありました」というくらい若い人なので、パッケージとか画面の絵を見てもらって、「これらのキャラクターが集まって、めいめい楽器を持って演奏してる感じでお願いします!」と言って描いてもらった。
 (12時の位置から時計回りに中島&弓子、チェルノブ、ミロン、魔人、ウパ、サンドラ、せんせい、ハーゴン。中央はヘッケル・ジャッケル)


 さて、11:30にゲー音部の第1部が始まると、その場リクエストに応えるレパートリーの多さ・柔軟さとお客さんを引き込む盛り上がりであっという間にゲー音部の雰囲気が出来上がっていた。
 ゲー音部の演奏は、その場で合わせた曲であっても破綻することがない。参加している人は場によって違うし、その日に偶然誰の音が大きかったとしても「ゲー音部の音」になっている。それは、参加しているみんなが「好きなゲームの音楽を合奏する」という楽しみに満ち溢れていて、その思いが一致しているからこそ。参加者がお互いを信じている音になっている。それはこのサークルの一番の魅力なんじゃないかと思う。

 
 僕らの出番は意外と早くやってきた。ふつう対バンのライブに出ていると、一緒にライブをやるバンドに別に興味はなく、早く俺らの番来ないかなー、とか思っているけれど、どんな曲がリクエストされるのか、どんな音になるのかと楽しんでゲー音部を聴いているとすぐ時間が過ぎてしまっていた。

 自分のギターをつなげると、やはり緊張してきた。まあ僕が緊張しやすい体質というのもあるけれど、この感覚はマズイと思った。指がバタバタ勝手に動くし、出番前に自然と曲の一番難しい部分をテンポをずっと早めて弾く…みたいな悪い癖が出てきた。
 緊張した時に自分がどうなるか、というのは今回いろいろ想定していた。たとえば指に汗をかくときは、指に弦潤滑剤を吹くようにした。そして、指がバタバタせわしなく動くときは、ヘッドホンで1曲目のテンポを聴いて心を落ち着けるのだ。考えたりメンタルトレーニングの本を読んだりした甲斐があり、どうやら1曲目はおだやかな気持ちで弾けそうだった。

 そうこうしていると、てまりんが会場に着いた。
 実は今回、メンバーが全員そろった状態で曲を合わせるのは、本番が最初である。
 というのは、うちに子どもが二人いて、二人ともスタジオで大きな音を聴かせるわけにはいかないし、特に長女の方は積極的にジャマしにかかってくるので、一度も三人でスタジオに入れていないのである。
 家の近く(車で20分ほど)のスタジオを借りて、そこにまずボブとてまりんが行って合わせ、僕が家で子守りをする。そして、てまりんだけスタジオを出てきて家にもどり、僕とバトンタッチして、次は僕とボブが合わせる…そんな方法で練習をしてきた。(本番のこの日だけは僕の母に子ども二人を見てもらった)
 
 見ると、てまりんはゲー音部の方にキーボードの前にマイクスタンドをセッティングしてもらっている。
 あれれ?マイクは僕がMCに使うことになっていて、しかも僕とボブの間にキーボードが配置されるはずではなかったの?
 2曲目のファイヤーエムブレムはキーボードなしで、歌のみになるはずなのに…
 そう思って、てまりんに聞いてみると「え?こうするんだよ、言わなかった?」みたいなことを言われた。本番前に初めて知った。
 キーボードの音を出してもらうと、明らかに音が大きすぎる。なんだこれ…ギターと合わせても、ものすごくキーボードが大きい。
 ミキサーの方で下げてもらって、ようやく曲を始められるようになった。大丈夫なのか…


 ダメだった…。
 1曲目はFirst Step Towards Wars。自分の音が小さすぎて聞こえない。
 終わった…。
 一体僕はなんのために練習してきたんだ。お客さんも何の曲やってるか分からないよ。
 たぶん間違えずに弾ききったけど、そういう問題じゃない。自分の音が聞こえないんだから。

 一曲目の終わった瞬間に、ボブに「ぜんぜん聞こえない。僕の音上げていい?」と聞いた。ボブもおかしいおかしいと言っている。全然リードギター上がらないよ…とか言って。
 もうだめだ…。お客さんに謝って帰った方がいいんじゃないの?メタル界隈では本当に謝って帰った人とかカレーが辛いからライブを飛ばした人がいるぞ…と思っていたらボブに、とりあえず色々見てみるから、MCで場をつなぐように言われた。

 一所懸命練習してきた曲がむちゃくちゃなことになり、頭が真っ白な状態でMC……
 もう何をしゃべったか全然覚えていない。たしか、昔話をしたような気がする。
 そんな時に後ろからボブの「あー、リードギターとバッキングのギター、チャンネル間違えてた!」という声が聞こえた。つまり、伴奏の方がでかく、メロディが小さいまま1曲目を終えてしまったということだ。
 
 今回は音響面はボブに任せていて、何も口出ししてこなかった。僕はぜったい練習をしている時間を確保しなきゃいけないから、トラック作りから音量バランスまで全部ボブがやってくれたのだ。
 チャンネルを間違えていたと聞いて、一瞬「こいつライブ終わったらモヒカンにしてやる」と思ったけど、ここまでずっと頑張ってきて、ライブの本番でテンパってトンチンカンなことをしたとしても、そんなに責められないなと思った。
 
 自分の音が出ると思って安心して迎えた2曲めはファイヤーエムブレムのメインテーマ(ボーカルバージョン)。イントロを聴いて思った。ギターがでかい!
 というか、僕は歌が入るのを初めて聞くのだ。ボブは歌と一緒に合わせていたけど、どうなんだ、大丈夫なのかマイクの音量は…。
 
 ダメだった…。
 ぜんぜん歌が聞こえない。
 …終わった。
 そりゃそうだよ、マイクの音量が小さかったらこんなにギター二本の音量がでかくて、歌なんて聞こえるはずないよ。やっぱりボブはライブ終わったらモヒカンになれ。それに、てまりんも何でわざわざ弾き語りにするんだよ。よけい歌が聞こえないよ!ライブ終わったらワカメちゃんカットになれ。帰りにその足で床屋さんに行け。
 
 このまま音がめっちゃくちゃなまま終わるのか、なんのために練習や編曲してきたんだ…。僕はミキサーの何をどこに入れているか分からないから、曲を流したまま音量を変えるわけにいかないし!
 そう思っていたら、うちのミキサーに、すすーと手が伸びて……なんと歌が聞こえるように、キーボードが適切な音量に…
 さば夫さんだー!

 マジ救世主。本当に助かりました。その後の曲でも音のバランスがめちゃくちゃなのを度々直してもらってしまいました。

 まあその後も、3曲目のビッグブリッヂの死闘の最初のAメロでよくドラムが聞こえずに身失ったり、四魔貴族バトル2のキメの部分で誰か間違えて一瞬めっちゃくちゃになったというのはあったけど、それ以外は無事に進んでいった。(これはドラムが打ち込みで、あまりよくスネアが抜けなかったので、拍が表なのか裏なのか分からなくて途中復活が難しかったのもある。グラディウスで面の途中で死ぬようなものだ。)

 何しろ今回は緊張が一番の敵で、上がった自分を想定するために、家に自転車で急いで帰って心拍数だけ上がったまま、指の方はウォーミングアップもしないまま曲に合わせて弾いたり、変な練習を重ねただけあって本番はそれほど緊張せずに弾くことができたと思う。
 想定外にヒドかったのは、曲間のMCである。もう何をしゃべったのか、うわのそら過ぎてほとんど忘れたが、確かひどいことをたくさん言ったような気がする。
 
 最後はマトーヤの洞窟でしめた。以前に活動していたときもラストはこの曲という感じで定番になっていた。MCでは手拍子を求めたくせに、途中で拍子が変わり、もとの拍子に戻ってまた手拍子ができるかなと思ったら変拍子が一瞬入ったりと、意地悪この上ない編曲だ。なんだかこの曲をやったら、やっとパラメキア帝国としてライブができた気持ちになった。


 僕らのライブが終わり、その日一番楽しみにしていた共演の部に移った。
 ゲー音部とパラメキアからインスト1曲、歌もの1曲ずつを出し合って、計4曲を合わせる手はずになっていた。

 まずはゲー音部が「アトランチスの謎」をやって、それから合同曲をやることになった。麺さんが「その方が乱入っぽいでしょう」と言い、僕も確かにそうだと思って一曲は横で聴いていた。聴きながらどうやってカッコよく乱入するかなと考えていると…
 ボブがゲー音部にまざって楽しそうにアトランチスの謎を弾いている……おどれそれじゃ乱入にならんじゃろうがー!わりゃシゴウしたるぞ!(はだしの弁)
 
 
 その頃には緊張も解けていたので、ゲー音部の曲を楽しみに、できるだけたくさんの曲をリクエストしたいお客さんをしり目に、好きなことをしゃべってしまった。
 やったインスト曲はMADARAとFF2のバトル2。僕はこんなに多くの人の中で演奏するの自体初めてで、その日一番気持ちよく弾けたように思う。ひとのドラムって最高!メイジソさんのパーカッションとchihiroさんの指ドラムが噛み合っていて、お客さんもすごくのっていたと思う。
 歌ものはMotherのBein' Friendsと、迷宮組曲のボーカルバージョン(麺さん編曲)。てまりんが真ん中で歌っていたので初めて表情が見えた。緊張しているのかなと思ったけれど、本番前に声出しが全くできず、思うように歌えなかったようだ。
 そういえばいつもは歌う前に、周りがびびるくらい大きな声を出して準備をするのに、なんで…と思ったら、遅れて行って(ぎりぎりまで子どもを見ていたため)、ゲー音部のステージも全く見ていなく、どういう雰囲気か分からず声出しをするのを遠慮したようだ。
 (かわいそうなので、今度ゲー音部のふつうの活動に遊びに行ってもらおうと思う。声も思い切り出せるし、鍵盤も僕と違って練習しないでもどんどん弾けるのでアンサンブルの役に立つと思う)

 うちのバンドが去った後にはゲー音部の看板ともいえるソルスティスやレイフォースなどの楽曲を挟み、Duddy Mulkで大盛況の幕を閉じた。僕らのバンドにとっては、復帰の第一歩となり、また微力ながらも楽しいイベントを共催でき、大きな前進となる1日だった。
 

 打ち上げを経て家に帰り着き、なんとなくファイナルファンタジーI・II全曲集を聴いてみた。
 あのころ、街の外に出てザコ敵と戦うだけでものすごくワクワクしたし、雪原の洞窟でヨーゼフが死んだ次の日は学校でもさわぐ気になれなかった。体験と音楽が密接に結びついていた人間にしかできない編曲や、出せない音があるんじゃないかと思う。それを追求する仲間がいるのって、すごく幸せなことだ。